正岩茶 大紅袍
茶を香り、口にした瞬間、
鳳凰が目の前に舞い降りた。
その大きさと荘厳な佇まいに圧倒される。
ふと、鳳凰とガンっと目が合う。
しかし瞳の奥にある
懐の深い慈悲に母なる大地を体感する。
そして鳳凰は私を乗せて、
空へ舞う。
鳳凰が通った後の空には
光の余韻が残る。
光の道は簡単には消える事がなく、
いつまでも大地と空を照らす。
8グラムの大紅袍、
小さな老朱泥の茶壺で。
茶も道具も正しい。
そして我が師が
音色を奏でる。
ただならぬ一杯の茶。
全てに魂が宿っているようだった。
とても目を閉じてお行儀よく飲んではいられない味で、笑顔と歓喜の声が溢れた。
茶の味は飲んだその瞬間しか
体感し得ない儚い思い出。
忘れない為に記録として残す。
2016年5月26日
於 雨の台北
留 白
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正岩茶 大紅袍(中文)
細品茶香 啜飲瞬間
突然一巨大鳳凰展翅降臨面前
其莊嚴挺拔的威儀令人屏息
懾人眼神卻深藏著慈母大地的柔懷
我乘著鳳凰遨遊
鳳尾劃過的天空留下閃耀光芒
光芒久久不散 持續照耀天地
8克大紅袍 在老朱泥小壺中靜靜地
茶葉純 工具正 再由吾師手法加乘
呈現的不僅僅是一杯茶湯
更凝聚了精氣神在其中
令人難耐端坐 不由得開懷顏笑
這難忘的回憶只有在品茶之片刻能夠意會
特以此篇記錄留念
2016年5月26日
於下雨天的台北
留 白